趣味の部屋

オリジナルなりきりチャットのキャラをメインに、管理人の趣味について手広く公開する場所です。かなり個人的な代物でございます。少しは更新速度上がるかな?

〜My sweet Honey?〜

「…なぁ、音」
「んー?何だ少年。」

土曜日の昼下がり、蒼いカーテンが開けられた窓から入ってくる心地よい風でゆられている。その部屋にペラペラと本をめくる音が響く。後者の声の主はその本を見ているのか、何処か返答が上の空だった。

「その少年ってのは…まぁいいや、それよりだな。」
「何が言いたいんだ七っち。」

七っち、と呼ばれた方は新たな愛称に軽く辟易しながらも相手を見上げた。今は愛称などさした問題ではない。第一、その話は前から何度も改善を求めている。では、一体何を要求したいのか。

「…その、なんだ。俺を『足置き』にするのは止めてくれないか?」
「いやだ。」


 〜My sweet Honey?〜


大きくも小さくも無いワンルームのマンション。親元を離れて生活している音子の部屋だ。その部屋には壁に寄せて白い小さめソファーが置かれており、音子はそこに腰を下ろしている。…俺の肩口と腰の上に足を置いて。

「…あのなぁ。別に慣れてはいるが、何かこう、人として大事なものを無くしている気がするぞ?」
「別に慣れてるなら良いじゃないか。減るもんじゃないし。」

この時点で話がかみ合ってない、と気付いたら中々見る目があるかもしれない。少なくとも、人を足置きがわりにする男女と付き合う事は無いだろう。一体何を考えて僅か150cmしかない俺が2mもある音子と付き合う事になったのだったか…思えば、一目ぼれだったのかもしれない。自分には無いものを持ってる彼女が羨ましくて。…それが、まさかこんな変人だったとは…。後悔先に立たず、とは良く言ったものだ。

「…それに、七っちも疲れたまってるんだろ?」
「……いやまぁ、それはそうなんだが。」

合気道やら柔道やら、背のちっこさを武器にしている俺は色んな部活に助っ人を頼まれる。それで前に揉むか何かしてくれないか、と音に頼んだのが発端だった。その時の音の顔と言ったら…あれは正に、悪魔の微笑と呼ぶに相応しいものだった。

『それじゃあ、別に踏んでも良いよな?』

それからというもの、マッサージにかこつけて俺は音子の足置きにされているわけだ。…いやまぁ、別にマッサージ効果が無いわけじゃあない。実際俺よりウェイトがあって(この話はタブーなのだが)足も大きい音に乗ってもらうと大分コリがほぐれる。ちゃんと注文すれば重点的に揉み解してくれるし、悪くは無い。…ただこう、何というか悲しくなる事を除いては。

「…と言うか、そんなに俺は踏んでて楽しいのか?」
「んー…楽しいって言うか、踏み心地がいいんだな。適度に硬くて、暖かくて。」

…言っておくが別に俺はけして筋肉が無いほうじゃない。ボディビルダーなんてバカな事は言わないが、それなりに筋肉はついている筈だ。…それを簡単に揉み解してその上「適度に」硬いときたものだ。…一体この女の筋力はどれほどなのだろう。…前にスチール缶を踏み潰したのを見た事があるが。

「…その調子で俺を踏み潰す気じゃないだろうな?」
「…七っち、その台詞毎回言ってるぞ?」

そんな事するわけないだろ、とうつ伏せに寝ている俺の頭を足裏で撫でる。…正直悲しい所か涙が出てくるのだが、あえてそこは考えない事にした。音に言わせれば愛情表現の一つだそうな。

「……まぁでも、確かに音の足は嫌いじゃないけどな。」
「あらら?七っちってそういう趣味だったんだ?」
「違うっ!…ただ、何となくだよ。指長くて綺麗だし、柔らかいし。」
「そういう専門的なご意見が趣味だって証拠だと思うんだけどなー。」
「…ほぉ、そんなに俺の関節技を極められたいわけか。」
「やってみたら?どうせ三秒で抜けられるしぃ。」

…とりあえず、この相手に勝てないという事は良く解った。…いや、実際前に足首を極めたんだが、力任せに振り払われた。…後で格ゲーでもして憂さ晴らししよう、と心に決めながら息をつく。…話を戻すが、実際音の足は嫌いじゃない。第一、音がそういう性格だというのはかなり前から解っていた事だ。…じゃあ何で一緒にいるのかと言えば、何だかんだと言ってこの音が好きなんだろう、うん。

「…さーて、そういう趣味がわかったからには後で色々してあげるよ。(自主規制その一)とか(自主規制その二)とか。」
「…お前、真昼間から何言ってるんだ。」

…やれやれ、俺の受難は暫く続きそうだ。全く、手の掛かるオヒメサマだな。
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